防音室を自作で作る方法【10のポイント】

音楽や声優、ポッドキャストなど、音声を録音するためには防音室が必要です。しかし、市販の防音室は高価で場所もとります。そこで、自作で防音室を作る方法を紹介します。以下の10のポイントに沿って、自分のニーズに合った防音室を作りましょう。

  

1. 防音室の目的と規模を決める
防音室を作る前に、どんな目的で使うか、どれくらいのスペースが必要かを考えましょう。例えば、ピアノやドラムなどの楽器を演奏する場合は、大きな防音室が必要ですが、マイクで声だけを録音する場合は、小さな防音ボックスでも十分です。また、防音室の場所も重要です。隣人や家族に迷惑をかけないように、騒音が出ない場所や時間帯を選びましょう。

 

2. 防音材と吸音材を選ぶ

防音室を作るには、防音材と吸音材が必要です。防音材は、外からの騒音や振動を遮断するためのもので、厚くて硬い素材が適しています。例えば、合板や石膏ボードなどがあります。吸音材は、内部の反響や残響を減らすためのもので、柔らかくて多孔質な素材が適しています。例えば、ウレタンフォームやエッグクレートなどがあります。防音材と吸音材は、互いに補完する関係にあるので、バランスよく配置しましょう。

 

3. 防音室の構造と設計を考える
防音室の構造と設計は、防音効果に大きく影響します。一般的には、二重構造や空気層があるほど、防音効果が高まります。また、角や直線が多いと反響が増えるので、曲線や斜めにすると吸音効果が高まります。さらに、扉や窓も防音性能に影響するので、気密性や断熱性の高いものを選びましょう。また、換気や照明も忘れずに設置しましょう。

 

4. 防音室の工具と材料を準備する

防音室を自作するには、工具と材料が必要です。工具は、ノコギリやドリルなどの基本的なものから、レベルやメジャーなどの測定用のものまで揃えましょう。材料は、前述した防音材と吸音材のほかに、木枠や金具などの接合用のものも必要です。工具と材料は、事前に必要な分量やサイズを計算しておきましょう。

 

5. 防音室の土台と枠組みを作る
防音室の土台と枠組みは、防音室の基礎となる部分です。土台は、防音室の床面に相当し、防音材を敷き詰めて平らにします。枠組みは、防音室の壁面や天井に相当し、木枠や金具で固定します。土台と枠組みは、しっかりと固定し、隙間がないようにします。

 

6. 防音室の内壁と外壁を作る
防音室の内壁と外壁は、防音室の表面となる部分です。内壁は、吸音材を貼り付けて反響を減らします。外壁は、防音材を貼り付けて騒音を遮断します。内壁と外壁は、二重構造にすると防音効果が高まります。また、内壁と外壁の間に空気層を作るとさらに防音効果が高まります。

 

7. 防音室の扉と窓を作る
防音室の扉と窓は、防音室の出入り口となる部分です。扉と窓は、気密性や断熱性の高いものを選びます。また、扉と窓も二重構造にすると防音効果が高まります。扉と窓は、できるだけ小さくして隙間がないようにします。

 

8. 防音室の換気と照明を作る
防音室の換気と照明は、防音室の快適性と安全性に関わる部分です。換気は、空気の入れ替えや温度調節をするために必要です。換気口は、防音材で覆って騒音が漏れないようにします。照明は、明るさや雰囲気を作るために必要です。照明器具は、発熱や振動が少ないものを選びます。

 

9. 防音室の内装と外装を作る
防音室の内装と外装は、防音室の見た目や雰囲気に関わる部分です。内装は、自分の好みや目的に合わせてデザインや色を決めます。例えば、落ち着いた色や柄で統一するとリラックスできます。外装は、周囲の景観や建物に合わせてデザインや色を決めます。例えば、木目や緑色で自然に溶け込ませると目立ちません。

 

10. 防音室の完成と試験をする
防音室の完成と試験は、防音室の品質や効果を確認するために必要です。完成したら、全体的にチェックして不具合や欠陥がないか確認します。試験では、録音機器や楽器などを使って防音効果や吸音効果を測定します。問題があれば修正しましょう。

 

以上が、防音室を自作で作る方法【10のポイント】です。自分だけのオリジナルな防音室で、思いっきり録音しましょう。